BMW CCC→CIC換装の際にCANフィルター(エミュレーター)を使用していましたが、
今回、このCANフィルターを外してナビゲーションの起動に成功しました♪
CICナビは1Bファイルに格納されているVIN番号とCASのVIN番号の認証を行って起動しています。
CANフィルターはこのCAN信号を誤魔化してCICナビを起動させていた訳です。
CIC換装において簡単にナビが起動出来る必要不可欠な存在でしたが
約10ヶ月使用している中で、不具合も確認出来ました。
一番重要な不具合は、CANバス信号の中の
スピード信号(車速信号)
この信号も実はフィルタリングされていて、CICナビへスピード信号も当然誤魔化されていて、
自車位置が大幅にズレたりする場合があります。
酷い時は、GPS衛星を7個以上捕捉していても位置の修正が行われない時も…。
そのような不具合もあり、CANフィルターを外したい気持ちが高まっていったのです。
海外では、CANフィルターを使用してのCIC Retrofitは少なくなっていっています。
ではどうしているの?ってなりますよね♪
CICにはデバッグモードに入り、エミュレータ無しでFSCがアクティブになるように
ブートシーケンスを書き込むプログラムがあります。
と海外サイトで記載がありました。
な、なんと!すごい! これは真似するしかないですね♪
と言う訳で早速海外の色々なサイトを物色しました。
が…。 ムムム、、、難しい~(笑) 不惑の歳を折り返したオッサンにはかなり強敵です(爆
しかしなんとなくイメージは掴めました。
CIC内部にハッキングし、ブートデバイスを実行させるScriptを配置して
CIC単独でFSC機能を活性化させる。
自信が無いまま実行に移します。←やめておけば良いのに。あとで泣くハメに(笑
意気揚々にCANフィルターを外しました。勿論ナビはグレーアウトしていますね!
事前にCICハッキングツール一式をダウンロード。
今回の作業に必要ないツールもありますが、Part1~2まであり充実しています。
そしてCIC内部にアクセスする環境を整えます。
純正CIC車両はCIC背面コネクターよりOBDへイーサネットの配線されていて
OBDからもアクセス出来ますが、CCCからの換装組はおそらく
この配線処理は特別に不具合も無いので行っていないでしょう。
という事で、今回はグローブBOXのUSB経由でCICへアクセスしました。
使用したUSB⇔LAN イーサネットアダプター
このアダプターはどれでも良いと言う訳ではありません。
AX88722チップセットが組み込まれたアダプターを使用します。
CICと パソコンをLANケーブルで接続してアクセスします。
するとCIC内部が丸見えに♪
IPアドレスをエクスプローラーに直接入力でOK。(ftp://は必要)
特にIEやChromeなどのブラウザを使う必要はないです。
余談ですがFSCコードを生成出来る1Bファイルは画像の部分を
コピーしてバイナリエディタなどで加工すればOKです。
ここまでは初心者でも簡単に出来ますのでチャレンジしてみて下さい。
ここからがCIC内部で実行Scriptの準備をしていきます。
読み取り専用アクセスからアカウントを指定してアクセスします。
CICが文鎮化する恐れもある為、精通者でないとお勧め出来ません。
※素人のお前が言うなよ!って突っ込みは無しで(笑
Linux系なので、ハッキングツールにあったPuttyを使用
海外サイトの情報を元にコマンドプロントを使用しながら
CIC内部のファイル確認や実行ファイルを配置していきます。
な、なんか段々とやばい予感満載になってきました…。笑
完全に理解していないから、コマンドプロントで『ノーファイル』など
色々と訳分からない文字が出てきて先に勧めません。
しかも既にCIC内部のファイルを色々と弄っているから後戻りも出来ません。
もう私に出来る術は無し!って泣きそうになりながら
WhatsApp(海外版LINEのようなもの)で海外サイトのお友達へ連絡(笑
実は自信がなかったので、事前にこれを行う前に色々と相談していました。
夜中の1時過ぎだったのですが、ドイツ時間は8時間遅れの夕方なので
私の片言の英語でもやさしい対応で手ほどきを頂きました♪
指導を元に再確認を行い・・・
そして待望のコマンドを打ち込むと、CICが再起動しました!
そしてグレーアウトしていたナビが起動しています♪
感動・感激~って喜んでいたら、まだ完了じゃないよってw
左がCIC内部の最終ファイル
とあるファイルも変更してCICを再起動させたら完全終了です。
こうして無事に『CIC Script activaton』 は完了し、
CANフィルター無しでナビの起動に成功しました♪
CICがCAN信号(特に車速やバック信号など)を正確に受信出来る事で、
自車位置もズレる事はなくなりました。
やはりCICナビには正確なCAN信号は必要だと痛感しました。
今回の作業は CICレロトフィット最終章 と言っても過言ではありません。
唯一不具合報告として残っていたもの・・・ そ、それは・・・
バックゴングが戻って来ますた!!笑
※E60系特有の問題ですので、E90系は気にしないで下さい。
いや~懐かしい音です。ホント懐かしいw マジで懐かしいw しつこい?笑
やっとCIC Retrofit の完全制覇ですね。きっと・・・!
最後にトップ画像のCIC内部の状態はこのようになりました。
CANフィルターが無い状態なのに、Activationがエミュレーターとなっていますが、
これはCASのVINとCICのVINの相違によるものです。
今回の作業の要点は、CICにインポートされているFSCをCIC単独で活性化出来る事。
(修正)FSCがインポートされていないボイスコントロール機能も有効に出来ます。
※BMW Appsなどは不可能のようです。
注)
スクリプトによって活性化されたCICナビは通常のナビの更新が行えません。
物理的にCASからのCAN信号を遮断して行うか
もしくは他車でナビ更新したHDDをコピー&スワップするのいずれかになります。
追記:ソフトを使用して簡単に更新出来ました。
参考にした海外サイトはコチラ ① ②